
好きな人からのLINEの返信を待つ時間。 たった数分、数時間でも、スマートフォンを見るたびに心がざわつき、「何か悪いことを言ったかな」「嫌われたかな」と、不安でいっぱいになりますよね。
今回のコラムでは、既読スルーで不安になる脳の仕組みを心理学で解説。不安に打ち勝つための心の持ち方、そして「LINEを待つ時間」を、彼の気持ちを測るバロメーターではなく、自分の心を安定させる時間に変えるための具体的な方法を伝授します。
なぜ、既読スルーはこんなにもつらいのか?「間欠強化」の魔力
既読スルーがつらいのは、私たちの脳の仕組みが深く関わっているからです。
人は、たまにしか報酬が得られない状況で、最も依存性が高まることが心理学でわかっています。これを「間欠強化(かんけつきょうか)」と呼びます。
LINEでの間欠強化
常に返信が来るなら安心できますが、たまに早く来たり、たまに遅く来たりする(=ランダムに報酬が得られる)ことで、「次は早く来るかも」という強い期待と不安が交互に高まり、彼からの返信に依存してしまうのです。
この依存から抜け出すことが、不安をコントロールする第一歩です。
不安に打ち勝つ!「待つ時間」をコントロールする3つの方法
「早く返信がほしい」という感情を否定せず、そのエネルギーを自分自身に向けることが解決策です。
【LINEを「送ったら終わり」の儀式】
メッセージを送った後、すぐにスマホを置いて「今日のLINEはもう完了した」と自分に言い聞かせましょう。
実践法: LINEを送ったら、通知をオフにし、スマホを手の届かない場所に置く。彼の返信を「今日のオマケ」と位置づけることで、期待値を意図的に下げます。
【不安を「行動」に変換するルール】
「返信まだかな」と不安を感じ始めたら、「不安を感じたら〇〇をする」というルールを作り、強制的に意識を切り替えましょう。
実践法: 「不安を感じたら、仕事や勉強を5分だけ進める」や「不安を感じたら、好きな音楽を3曲聞く」など、すぐにできるポジティブな行動をリスト化しておきましょう。
【彼の生活サイクルを理解する】
彼の生活サイクルを理解し、「この時間は仕事中だから返信は期待しない」と冷静な基準を設定しましょう。
実践法: 「彼はいつも〇時〜〇時は返信がない」という事実を把握し、その時間は「返信がないのが通常運転」と脳に認識させます。この時間は、あなた自身の趣味や用事に集中しましょう。
まとめ:あなたの片思いを“科学的”に紐解くヒント

既読スルーで感じる不安は、あなたが本気で彼を思っている証拠です。
しかし、そのつらさは、あなたの脳が**「間欠強化」の罠にはまっているサインでもあります。今回ご紹介した方法で、不安をコントロールし、彼からの返信を自分の価値**と結びつけないようにしましょう。
心が安定しているあなたの姿こそが、彼にとって最も魅力的に映るのです。